キンカチョウのペア(つがい)が羽をむしってハゲる
我が家にはキンカチョウが11羽おり、うち2つのゲージでオスメスのペア(つがい)が同居しています。
それぞれ仲良く毛づくろいをしたり、ぺったりくっついてまったりペーペー仲良く暮らしているのですが、ある時から一つのペアの様子がおかしくなりました。
メスがハゲる
そのペアはオスを「かしわ」、メスを「きなこ」と言います。
ある日、気づいたらメスのきなこがハゲていました。特に首の後がひどい。完全に皮膚が見えています。
どうやらパートナーであるオスのかしわが羽をむしっているようなのです。
キンカチョウはよくハゲる
キンカチョウのペアがパートナーの羽をむしる理由としては、以下3つが考えられます。
- 突然の同居によるバトル
- 巣作りのため
- 愛情過多
1. 突然の同居によるバトル
キンカチョウは縄張り意識が強いため、2羽を同居させて間もない時に発生することがあります。
またはオスメスの片方だけが発情しており、交尾の拒否としての威嚇のために羽をむしることがあります。
要はケンカですね。
よっぽどペアの相性が最悪でない限り、10日くらいで治まるはずです。
ただし、出血を伴う場合は早急に引き離しましょう。キンカチョウのケンカは派手で流血沙汰の大騒ぎとなります。
キンカチョウ2羽を同居させたいとお考えの場合は、最初のうちは別々のゲージに入れて隣人(鳥)として慣れさせてからのほうがスムーズだと思います。
2. 巣作りのため
産卵準備のため、パートナーの羽をむしって巣材としている可能性があります。
キンカチョウは季節問わず繁殖が可能で、巣作りが大好きな小鳥です。
巣作りしたいのに巣材がない、となれば身近なところ(パートナー)から調達するのでしょう。
適当な巣材を毎日少しづつ入れてあげると、羽をむしる必要がなくなるので治まると思います。
3. 愛情過多
愛情いっぱいで毛づくろいをして、愛が行き過ぎて羽をむしっているパターンです。
出血があるようでしたら別居などの対策を考える必要がありますが、飼い主をよそに当人(鳥)たちはイチャイチャ毛づくろいをして日々ラブラブしていますので苦笑いしてしまいます。
こちらは「ハゲこそ愛の証」というタイプの個体ですので、防ぐことは難しいです。
巣材を入れて気を紛らわしたり、ゲージの位置や中のレイアウトを変えてみると多少は効果があるかもしれません。
我が家のかしわときなこの場合
かしわときなこの場合、ゲージにツボ巣を取り付けていなかったので、完全に「3.愛情過多」が原因だと思います。
今の所、繁殖は考えていなかったので泣く泣く2羽を別居させることに。
きなこのハゲは再び羽に覆われましたが、新しく生えてきた羽が白かったため首の後だけ一部白いキンカチョウとなりました。
最近朝晩が寒くなってきたため再び同居させたのですが、やはりきなこがハゲてきました(笑
もうこのペアはこういうものである、として一冬様子を見ようと思います。
ただし、出血がないかどうかは毎日チェックする必要があります。
気をつけなければいけないハゲ「毛引き症」
確かにキンカチョウはよくハゲますが、それに慣れてしまってはいけません。
もしかしたら「毛引き症」という病気になっている可能性があります。
毛引き症とは
小鳥は羽を清潔に保つため、毛づくろいをします。ところが、この行動が過剰になり自分の羽を必要以上を引き抜いてしまうことがあります。これはれっきとした病気で「毛引き症」と言います。
毛引き症が発生するメカニズムは、ストレスなどの心因的なものや寄生虫やウイルスの感染によるもの、血行障害、外傷など、多くの原因が考えられると言われています。
一般的に、自分のくちばしが届く範囲の羽を引き抜き、皮膚を傷つけるため出血します。
幸い、きなこは毛引き症の症状には合致しませんでした。
しかし、なんの前触れもなく突然訪れるのが病魔です。ハゲに慣れてしまわずに「もしかしたら」という気持ちを忘れずにいましょう。
キンカチョウのペア(つがい)が羽をむしってハゲるまとめ
- キンカチョウはよくハゲますが、出血を伴わない場合はそこまで深刻ではありません。
- 巣材の差し入れや環境の変化(ゲージの位置や中のレイアウト)により、多少は抑制効果があるかもしれません。
- 出血を伴うハゲの場合は「毛引き症」の可能性があるため、ハゲに慣れてしまわないようにしましょう。