小鳥の具合が悪い(膨らんでいる・ずっと寝ている・うずくまっている)とき飼い主のとるべき行動
小鳥は体調不良を隠す動物と言われます。
なぜ隠すのかというと、野生の世界では弱っている姿を見せてしまうと外敵に狙われやすくなるからです。
具合が悪い時でもいつものように元気よく振る舞ったり、エサを食べているふりをします。
そのため、もし病気だったとしてもなかなか初期状態で気付くことができません。小鳥が弱っている姿を隠せなくなるほど病状が進行してから、ようやく気付くことが多いです。
飼い主が気づいたときには状態が悪化している可能性が高いため、なるべく早く動物病院に連れて行くべきです。
しかし、飼い主にも事情があります。すぐに病院に行ける状態ではない場合もあるでしょう。
そのような時、病院に連れて行くまでの応急処置としてやるべきことをご紹介します。
小鳥が具合悪そうにしている時
小鳥は体調不良を隠します。飼い主が見て小鳥の具合が悪そうと感じるのならば、弱っている姿を隠せなくなるほど状態が悪化していると考えたほうが良いでしょう。
体調不良時の代表的な小鳥の様子
- 羽毛を逆立てふくらんでいる。
- あまり動き回らずずっと寝ている。
- 枝から降りて下でうずくまっている。
「いずれ治るだろう」「様子見しよう」というのは、時として小鳥の命の危険が生じる恐れがあります。自己診断せず、病院につれていきましょう。
仙台小鳥のクリニック
- 住所:宮城県仙台市青葉区台原3-20-10
- 電話:022-725-6650(完全予約制)
我が家のキンカチョウもお世話になってます。
動物病院に連れて行くまでの応急処置「保温」
小鳥が具合悪そうにしていると気づいたとしても、小鳥を最優先にできない飼い主もいます。
重要な会議がある、病院の時間外である、親族を病院につれていかなければならない、など、すぐに病院に行ける状態ではない場合もあるでしょう。
しかし、そうだとしても病院に連れて行くまでの間、応急処置としてできることがあります。必ず、行いましょう。
そして、なるべく早く動物病院に連れて行きましょう。
保温の方法
小鳥の具合が悪い時、兎にも角にもまず行うことは保温です。(真夏などの気温が高い時は除きます)
保温することで小鳥の体温が上がり、体温維持に使っていたエネルギーを体内の免疫を高めることに使えるようになり、体力回復につながりやすくなります。
- ペットヒーターなど暖房を設置します。
- 前面を開けてタオルやプチプチなどの断熱材(緩衝材)で覆います。
- ゲージの空間全体を温めます。
保温する温度は30度前後。普段より高めにしましょう。
また、手乗りの小鳥の場合は、キャリーケージなどの小さいゲージに移動させましょう。
そのほうが暖房効率がよく、すぐにゲージ全体が温まります。
もしお手元に「ペットヒーター」がない場合は、ゲージを一回り大きい段ボール箱に入れ、そこにお湯を入れたペットボトルや湯たんぽを入れるとよいでしょう。
しかし、この方法では温度を一定に保つことができません。できれば、ペットヒーターを用意しましょう。
保温は応急処置
具合悪そうにしている小鳥に対して、飼い主にできることは保温くらいしかありません。
保温は病院に連れて行くまでの応急処置であるとしっかり理解し、1日以上の様子見は避けましょう。
長期の「様子見」で具合が回復することは非常にまれです。
まとめ
- 小鳥は体調不良を隠すので、状態が悪化してから小鳥の具合が悪いことに気付くことが多いです。
- 小鳥の具合が悪いことに気づいたら、なるべく早く動物病院に連れて行きましょう。
- すぐに病院に行けない場合は、まず応急処置として30度前後で保温をしましょう。
毎日のお世話の中で小鳥の普段の行動を把握していれば、体調不良による少しの変化に気付く場合もあると思います。
何か違和感があれば動物病院に連れて行きましょう。しかし、すぐに病院に行けない場合は、応急処置として必ず保温をしてください。
「様子見」という名の「長期放置」は絶対にやめましょう。